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北海道研修旅行2005年9月17日


北海道研修旅行報告:9月17(土)~19日(月)/北海道真狩村fujimoto_noen
9月17日(土曜日)から2泊3日の北海道研修?旅行に行ってまいりました。
今回の目的はジャガイモ(アンデス)やアスパラ、ユリ根など旬の食材を届けてくる農家さんを訪ねること、美味しい食材探しの旅でもあります。
お世話になっている藤本さんは北海道虻田郡真狩村(あぶた郡まっかり村)の農家さんです。
真狩村の話……
ここは人口2500人弱、羊蹄山(ようていざん-あいにくの雨で見えなかった。)の南麓に位置した小さな村です。
農業を基幹産業として発展してきた準農村で主要作物にはジャガイモをはじめ大根、人参、アスパラ、中でも食用のユリ根・花ユリ球根は全国一の出荷量を誇っています。もちろん品質も日本一です。
お店ではここから主にアンデス(ジャガイモ)を取り寄せしています。
北海道という広大な土地の中で何故ここのジャガイモが美味しいのか、それは羊蹄山に秘密があるのでは?と私は思います。真狩村村民のほとんどが羊蹄山の伏流水を飲料や生活水として利用しています。羊蹄山に積もった雪や雨が数十年の歳月をかけ地下に浸透し湧き出した涌き水は名水百選にもえらばれた美味しい天然の水です。平均水温6.5度水量は一日約8万トン。この水はミネラルの高い硬水でくみ上げるとグラスの中にキラキラと光る結晶が見られます。
羊蹄山の伏流水と土が山麓をとりまく後志地区の農業を支えているのかもしれません。
アンデス(ジャガイモ)の話……
アンデスはお店で出しているのを食べてもう知っている。という方も多いかと思いますが、外見は赤く中は赤みを帯びた黄色の一見サツマイモ?と思えるようなジャガイモです。糖度が高く水分も多いため揚げジャガにすると甘みが引き出され口いっぱいにホクホク感を得られるシンプルにして素材の味を十分に楽しめる一品です。
時期は11月中から2月中~3月始までお店の黒板に顔を出します。
ジャガイモは“新ジャガが一番”と言われるお客様も多いかもしれませんが、越冬したジャガイモほど糖度が増し美味しいってご存知でしたか?
北海道民は(特に積雪の多い地方では)秋に収穫のあった芋を購入し自宅の地下(自然の冷蔵庫・保冷庫)に寝かせておき、長い冬の期間貯蔵させます。
昔は室で越冬していました。
アンデスは他の芋に比べ水分が多いこともあり出来や収穫が遅いのですが、自然の恵みを待つのも楽しみのひとつになるかと思います。
真狩にて……
研修の話にもどりますが、晴れていれば農作業のお手伝いと畑を回ってみようと、意気込んで名古屋を経ったのですが、北に移動するにつれ雲行き怪しくなり到着から二日間は雨の中と当初の計画通りには行かず、藤本農園の巨大な冷蔵庫(保冷庫)や果てしなく広がる畑を見て今年の農作物の出来などをうかがって余市、小樽と周り札幌にでて名古屋に戻ってまいりました。
藤本農園さんでは収穫の早い北あかり、冬化粧(南瓜)などを注文し、余市ではホッケや北の鮮魚を何品か収穫してまいりました。
とても移動の多い3日間でしたが、皆それぞれに見て触れて体験するという醍醐味を味わえたのでは?と思います。
農家さんとの交流や食材を身近に感じながら、また食材を探してと、これからもかめいならではのこだわりをお客様に楽しんでいただければとスタッフ一同願っております。

(文:山本美奈子)

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