Talk with Kamei

近藤農園さんのファーストトマト2015年6月1日


kondo_nouen今度、かめいの周年祭を開催するのに、ドリンクの割引だけじゃツマンナイと思い、オリジナルメニューを提供使用ということになった。
以前から生産者さんとの出会いがなかなかなかったのですが、お店に来ていただいている、いちご農家のK青年(彼のブログ“ 農業ってそういうことだったのか ”)に紹介していただいた、近藤農園さんにさっそくお邪魔して、採れたてのファーストトマトをいただきにあがった。
収穫は5月いっぱいだということだったので無理やり頼んで6月にいただくことを約束してまずは味見のトマトを帰りの車の中でガブリ! ウンメ~!こりゃすごいってことになって、さっそくオリジナルのメニューを考える。…そのままが一番うまい!
ということで、湯剥きしたトマトのスライスに、赤穂の荒塩を添えただけのものと、薄味の出汁でさっと煮含み、そのまま冷ました。トマトの冷やしおでんの2種類に決定しました!
近藤さんともいろんな話が出来て、う~んよかったな~って感じです。

いろんな話をしているうちに、農業の大変さ、日本の政治の矛盾、地方の過疎化の問題がますます気になってきた。
先日も名古屋の衛星都市の数箇所を訪れた機会があり、以前は目抜き通りだった場所はシャッターがずらりと閉まり、犬しか歩いていないようなゴーストタウンになっていた。
規模の程度はあろうがどこも同じような問題を抱えているんではないだろうか?そのくせ、近くには大きなバイパスが通り、大店法のおかげで出来た超大型店舗がひしめき合っている。
広大な国の商店街がないような町ならともかく、すぐ近くに取り残されたような町を、見殺しにするような街造りはいかがなものか?
ヨーロッパでもアメリカでもアジアのほかの国でも、道路には露天があり、小さくても生産者から心のこもった商品を並べて生活している人達がたくさんいる。そんな素朴な商いを、不衛生とか規制とか言って、法律を作って取り上げてしまった人たちがいる。
その人たちは未来の日本のヴィジョンが見えていてやったのだろうか?
もしそうだとしたら、それは星新一の描くN氏がいるような、無味乾燥な清潔で合理的だけど人間味の少ない世界に憧れていたのだろうか?
今の時代に足らないものは、そんな人間味が社会の底辺から満遍なく触れ合えるような街造りから始まるのではないかと思う。
ふれあいの中から、思いやりや、物作りに対する理解、職場や家庭での人との係わり合い。
街を造るって事は、何もデザインやビジネスだけで成り立っているんじゃない。